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2016年5月27日
食の安全や、健康に役立つ食品の機能性、バイオテクノロジー、日本における大規(guī)模農(nóng)業(yè)の可能性など、食料?農(nóng)業(yè)?農(nóng)村が直面する様々な問題解決のために研究を行っている、國立研究開発法人 農(nóng)業(yè)?食品産業(yè)技術総合研究機構は、食料や農(nóng)業(yè)に関する日本最大の研究機関です。その研究の基盤となるのが食品中の成分解析。同研究機構食品研究部門 食品安全研究領域 上級研究員の進藤久美子さんにお話をうかがいました。
食品分析の信頼性確保
農(nóng)研機構 食品研究部門
 分析に用いる水稲 食品安全研究領域での進藤さんの専門分野は、食品中の無機質(zhì)(金屬)の解析を行うことです。
「具體的には、農(nóng)産物の加工?調(diào)理による無機元素の含有量の変化の研究を行ってきました。『日本食品標準成分表』に記載されている栄養(yǎng)成分である無機質(zhì)のほかに、健康への影響が心配され、リスク管理の必要な重金屬のカドミウムやヒ素などの含有量の分析です」
日本では、米が主食であるために、米からのカドミウムやヒ素の摂取割合が多くなるといいます。特にヒ素については、海草類や魚介類など、日本の伝統(tǒng)的な食品にも含まれていますが、ヒ素化合物の種類によって人體への影響も異なるので、こうしたことにも配慮しながら、安全性が確保できる國際的な「最大基準値(濃度)」が議論されています。
「米のカドミウム、ヒ素の含有量は産地によっても異なる場合がありますし、また玄米か精米かということや、調(diào)理した後かどうかということでも変動します」
溶液化した試料
たとえば、ヒ素濃度の分析では、低濃度、中濃度、高濃度のヒ素が含まれた玄米を、そのまま洗米し炊飯したもの、90 % 精米したもの、95 % 精米したもの、洗米せず無洗米にしたものなど、10 通り以上ものパターンに分けて、それぞれを分析し、ヒ素の含有量を分析しました。米の中に含有されていても安全と言える國際的な「最大基準値」の策定では、日本が重要や役割を果たしていますが、こうした地道な分析と研究が活かされています(無機ヒ素で玄米 0.35 ppm となる予定、精米 0.2 ppm が採択)。こうした分析は、総ヒ素はマイクロ波分解と ICP-MS(誘導結合プラズマ質(zhì)量分析計)で、化學形態(tài)ヒ素は希硝酸による部分分解と HPLC(高速液體クロマトグラフィー)- ICP-MS 法で行っています。
さらに、國內(nèi)の各分析機関で同等の分析が可能となるように、「プロフィシエンシーテスティング(技能試験)」も提供しています。これは、あらかじめ均質(zhì)化し濃度レベルのわかっている食材を國內(nèi)の各研究機関に提供し、それぞれの手法で分析してもらうことで、試験室によって分析値が大きく異なることがないようにするものです。
「技能試験の提供を通して、各分析機関の分析値の信頼性を確保することができるようになります。こうしたことも農(nóng)研機構の重要な業(yè)務です」
 ピペットで前処理を行う これらの研究には、現(xiàn)在は終了し、その役割が他の組織に移管されたものもありますが、日本人の健康を守る信頼性の高い分析のために、これからも日本の各分析機関で利用されていくことでしょう。
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